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『最終章』第5話 DolbyCinema®ティーチイン試写 オフィシャルレポート到着!

『ガールズ&パンツァー』シリーズの音響監督を務める岩浪美和さん、本作をDolby Cinema®用にアップデートする際、技術面で携わった株式会社クープのシニア・スーパーバイザー/カラリストの庄司光裕さんが登壇したティーチイン試写のオフィシャルレポートが到着!

「Dolby Cinema®で『ガルパン』を観ると、何がどう変わるのか?」をテーマに、映像と音響の両面から、その魅力と制作の舞台裏を徹底解説!是非チェックしてください!

「0%の黒」が生み出す圧倒的な映像体験!Dolby Cinema®で『ガルパン』はどう変わる?

第5話のDolby Cinema®版上映を終えたばかりの会場で、まず話題となったのは、そもそも「Dolby Cinema®」とはどのようなものなのかということ。

映像面について庄司は、Dolby Cinema®で採用されている「Dolby Vision」の大きな特徴として、“黒”の表現力について、通常の劇場上映では、スクリーンに投影することでどうしても黒がわずかに浮いて見えてしまうことがある一方、Dolby Cinema®では、「0%の黒が、ちゃんと0%の黒で出る」と説明。黒がより深く表現されることによって、暗い場所に隠れていた細かなディテールまで、損なわれることなく見ることができるという。さらにHDR(ハイダイナミックレンジ)によって、従来以上の明るさや色彩、色域を表現することが可能に。

庄司は、これによって「演出で表現できる幅が増える」と語り、よりドラマチックで没入感のある映像を生み出せることが、Dolby Cinema®ならではの魅力だと解説。

岩浪美和が振り返るDolby Atmos®との出会い

続いて話題は、“音”も大きな魅力のひとつである『ガールズ&パンツァー』と、Dolby Atmos®の関係へ。

長年にわたり映画音響の主流だった5.1chから大きく進化し、前後左右だけでなく、天井を含めた三次元空間に音を配置できるDolby Atmos。

岩浪音響監督は2013年頃、Dolby Atmos®で制作された作品を初めて体験した際、「これはもう、日本の映画音響業界は10年遅れたな」と大きな衝撃を受けたことを明かします。もともとエンジニアでもある岩浪は、「最高のフォーマットで音を作りたい」という思いから、その後さまざまな挑戦を重ねてきたそう。そして2015年、『ガールズ&パンツァー 劇場版』が公開。音響にこだわった劇場上映が大きな盛り上がりを見せた当時を振り返り、岩浪は、「映画館へ“音を聴きに行く”というムーブメントが、おそらくそこから日本で初めて生まれたのでは」と、『ガルパン』が映画館での音響体験にもたらした変化についての手ごたえを語った。

前後左右、そして“天井”からも音が!『ガルパン』の世界に入り込むDolby Atmos®

Dolby Atmos®では、劇場の前後左右に加え、天井にもスピーカーが設置される。制作時には、音をXYZの三次元座標上に配置し、「どの場所から鳴り、どの方向へ動いていくのか」まで設計することができると岩浪。今回上映を行った試写室と比べても、実際のDolby Cinema®の劇場はより広く、天井にも高さがあることから、「今日ご覧になったものよりも、何倍も没入感があると思います」と太鼓判!戦車の走行音や砲撃音、キャラクターたちを取り巻くさまざまな音が劇場空間を縦横無尽に駆け巡る、『ガルパン』とDolby Atmos®だからこその“没入型”の映画体験への期待をアピール。

Dolby Cinema®版に向けて“4K化”!AIだけでは完成しない、驚きの映像調整

続いて、話題は『最終章』第5話のDolby Cinema®版を作り上げるために行われた映像面での作業へ。庄司は、Dolby Cinema®化にあたり、まず4K化の作業を行ったことを説明。『ガールズ&パンツァー 劇場版』で培った技術をベースに、さらに技術的なブラッシュアップを重ね、戦車をはじめとする繊細なディテールをより鮮明に表現していったといいます。アップコンバートにはAI技術も活用。AIによる画像解析と処理で補完。それで完成するわけではなく、 「最終的には人間の目で見て、作成、調整しています」と庄司。最新技術を活用しながらも、最後はスタッフ自身の目で細部まで確認し、丁寧に修正を重ねることで、今回のDolby Cinema®版を完成させたことを明かしました。

わずかな“火花”も見逃さない!「音に映像が負けない」ための徹底したこだわり

さらに庄司は、Dolby Atmos®環境で作品を聴くと、通常の環境では気づかなかったような音まで聞こえてくることがあると説明。それを踏まえ、今回の映像調整では、「微かな火花があったら、そこは見逃しちゃダメなんだ」というほど細かな部分にまで目を配ったと話す。特に『ガルパン』の代名詞ともいえる戦車戦では、画面の奥で起きている攻撃など、映像上ではわずかな変化であっても、そこには確かに“音”が存在しているため、音だけが聞こえて映像側の情報が埋もれてしまわないよう、音響をイメージしながら明るさやディテールを細かく調整。
映像と音が互いを引き立て合うように作り込まれていることが語られた。

一番大変だったのは「試合が始まってから全部です(笑)」まさかの“コマ単位”で映像を調整!

では、第5話のDolby Cinema®化で最も大変だったところは?岩浪から問われた庄司は、「一番大変なのは、もう、試合が始まってから全部です(笑)」と即答!具体的な内容はネタバレになるため明かせないものの、第5話の戦闘では明暗が激しく変化するシークエンスが続くといい、長いカットの中でも一律に同じ調整を施すことはできなかったそう。そのため、「このコマは白を立てる」「ここでは黒を落とす」など、なんとコマ単位で調整!特に昼間の戦闘シーンでは、明るい背景の中でも砲弾の光がしっかりと映えるよう、バランスを調整する難しさも。砲弾の動きを追いかけながら、「このコマでは白を伸ばし、砲弾が抜けたら戻す」といった細かな作業を重ね、演出に合わせた映像を作り上げたことを明かした。何気なく目にしている一瞬の砲撃、そのわずかな光の裏側にも、驚くほど緻密な調整が施されてた!

音は“足せばいい”わけじゃない!「いらない音は捨てる」岩浪流『ガルパン』音響術

一方、音響面でも『ガルパン』ならではの知られざるこだわりが。戦車同士が激しくぶつかり合う戦闘シーンでは、砲撃音、走行音、金属音など、さまざまな音が同時に存在するが、岩浪によると、すべての音を聞かせればいいわけではないとのこと。「このカットの狙いは何なのか」「どこを見てほしいのか」を考えながら音を整理し、「いらない音は捨てる」という作業を行っていることを明かした。音を増やし続けるのではなく、本当に聞かせたい音を選ぶ。さらに、その音によって観客に「どこを見てほしいのか」まで補完していくのだといい、音の分離に優れるDolby Atmos®だからこそ、こうした演出意図もより明確に伝わり、観客を物語の中へ引き込む“没入感”につながっていると解説。

「静かなところは静かに。派手なところは派手に」劇場だからこそ体感できる“映画らしい音”

イベント後半では、第5話前半の日常シーンから、後半の戦闘シーンへと移り変わる中での音響設計についても質問が。
岩浪が大切にしているのは、映画ならではの「ダイナミックレンジ」。「静かなところは静かに聴かせる。派手なところは派手に聴かせる」
というメリハリを意識して音を設計していると話す。さらに、配信や商品化の際には、それぞれの視聴環境に対応するため、ダイナミックレンジを圧縮した別の素材を制作していることも明かし、「配信になったら音は変わるんですよ。だから映画館で観てほしい。そこは書いてください(笑)」と、報道陣に猛アピール!劇場という空間だからこそ味わえる『ガルパン』の“音”を、ぜひスクリーンで体験してほしいと呼びかけた。

「13年前に思い描いていた世界」『ガルパン』だからこそたどり着いた“最高峰”の映画体験

2013年頃からDolby Atmos®というフォーマットに魅了され、挑戦を続けてきた岩浪。今回、『最終章』第5話をDolby Cinemaをはじめとするラージフォーマットで届けられることについて、「13年前に思い描いていた世界」と感慨深げに語り、「『ガルパン』という作品だから、こういう環境が生まれたと思います」と、長年にわたって映像と音響の可能性に挑戦し続けてきたシリーズへの思いを口にした。また、現在考えられる最高峰のフォーマットで作品を残しておくことは、未来の映像・音響技術につながる“アーカイブ”という意味でも重要だと語り、映画のさらなる進化にも期待を寄せた。

イベントの最後には、公開を心待ちにしているファンへメッセージを求められ、Dolby Cinema®は上映できるスクリーンが限られていることから、岩浪は、「できるだけ早く、たくさんの方に観ていただきたい」と呼びかけた。そして庄司も、「とにかく、今の日本で最高峰の映像と音響を確かめていただきたいですね」と力強くコメント。

映像では“0%の黒”から一瞬の砲撃の光まで。音響では、静寂から劇場全体を駆け巡る戦車の轟音まで。
シリーズを通して映像と音響表現の可能性を追求し続けてきた『ガールズ&パンツァー』だからこそ実現した、圧倒的な劇場体験。
大洗女子学園と聖グロリアーナ女学院、それぞれの譲れない想いがぶつかる“宿命の決勝戦”を、ぜひ最高峰の映像と音響で体感してください!

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