センチネルACⅠ巡航戦車

コアラの森学園

センチネルACⅠ巡航戦車

第二次世界大戦中にオーストラリアで開発された巡航戦車。英連邦(ブリティッシュ・コモンウェルス)の一角を占めるオーストラリアでは、日本が第二次世界大戦に参戦する前の1940年11月に初の国産戦車の要求仕様がまとめられ、1942年1月に試作車が完成。同年8月から量産が開始され、センチネルと名付けられた。しかし、この頃になると主砲の2ポンド砲(口径40mm)は欧州での戦車戦では火力不足となり、あらかじめ換装できるように設計されていた新型の6ポンド砲(口径57mm)もイギリスからの供給の目処が立たず、さらにアメリカ製の戦車が供給される見込みが立ったこともあって、1943年7月に生産が打ち切られた。生産された車輌はオーストラリア軍の第1機甲師団に配備されて訓練に用いられている。なお、野砲である25ポンド(口径87.6mm)を搭載したACⅢが数輌生産されたと伝えられているほか、17ポンド砲(口径76.2mm)を搭載したACⅣが試作されている(トラック用のエンジンや変速機を搭載するACⅡは計画のみ)。

スペック

国籍 オーストラリア
製造 ニューサウスウェールズ鉄道会社
乗員 5名
エンジン キャデラックM75 V型8気筒液冷ガソリン×3
重量 28.4t
全長 6.32m
全幅 2.77m
全高 2.56m
履帯幅 41.9cm
超壕能力 2.8m
渡渉水深 1.2m
変速機 前進5速後進1速
最高速度 48km/h(路上)
航続距離 320km(路上)
主砲 50口径2ポンド砲(主砲弾:130発)
副武装 7.7mmヴィッカーズ機関銃×1
装甲 45~65mm
生産数 66輌

※このスペックは、すべてコアラの森学園に存在する車輌のもので、他の車輌と異なる場合があります。

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