TKS
ボンブル高校
ポーランドで開発された豆戦車。同国では、まず1929年にイギリスで開発されたカーデン・ロイドMk.Ⅵ機関銃運搬車(マシンガン・キャリアー)をベースにした豆戦車(タンケッテ)TK-1とTK-2が試作された。次いで、1931年にTK-2をベースにした発展型の豆戦車TK-3の量産が開始され、1933年からエンジンを変更した改良型のTKFが少数生産された。さらに1934年から車体の上部構造や足回りなどに改良を加えたTKSの量産が開始され、1939年に既存車輌の一部(一説には24輌と言われている)を改修して国産の20mm重機関銃(ポーランド軍では機関砲ではなく重機関銃に分類された)が搭載された。この重機関銃は徹甲弾を使用すると距離100mで厚さ20mmほどの表面硬化装甲を貫通することができ、1939年9月にドイツ軍が侵攻してきた際には実際にドイツ戦車(Ⅳ号戦車B型やチェコ製の35(t)戦車などと伝えられている)を撃破している。
スペック
| 国籍 | ポーランド |
|---|---|
| 製造 | PZInz(ポーランド技術研究所) |
| 乗員 | 2名 |
| エンジン | ポルスキ・フィアット122BC直列6気筒液冷ガソリン |
| 重量 | 2.65t |
| 全長 | 2.58m |
| 全幅 | 1.78m |
| 全高 | 1.32m |
| 履帯幅 | 33cm |
| 超壕能力 | 1.0m |
| 渡渉水深 | 0.5m |
| 変速機 | 前進4速後進1速 |
| 最高速度 | 40km/h(路上) |
| 航続距離 | 180km(路上) |
| 主砲 | 7.92mm機関銃wz.25 |
| 装甲 | 4~10mm |
| 生産数 | 292輌 |
(データは機関銃搭載型の後期生産車のもの)
※このスペックは、すべてボンプル高校に存在する車輌のもので、他の車輌と異なる場合があります。